ドクター・内田の元を訪れたフランケン・敏恵。完全な「復讐の鬼」として蘇り、ハナへの逆リベンジのために整形を依頼しますが・・・
目の前で起こる復讐の連鎖に、冷や汗をかくナースの菊乃。ドクターは果たして、依頼を受け入れるのでしょうか。
そして今回、新たなキャラクター「言葉の呪術師・深見栄一」が登場し、ハナの前に現れます。彼は「高嶋津家」に深い恨みと因縁を抱えており、ヤエ子からハナの存在を嗅ぎつけます。
「美醜の大地」の第9話「追跡者たち」は、菊乃さんとドクターの笑えるエピもあり、ファンなら速攻チェックです!
作品名:「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」
作者:藤森治見
「美醜の大地」第九話「追跡者たち」あらすじとネタバレ
高嶋津家のせいで家庭崩壊した少年・栄一
深見栄一の少年時代は、木材業を営んでいる父と美しく優しい母のもとで、裕福で幸せな家庭の記憶から始まっていた。
しかし、両親に可愛がられ、幸せだった生活はある日突然終わった。
幼い栄一には詳しい事情はわからなかったが、なぜか母は出ていき、父は昼間から飲んだくれるようになった。
父は呪いの言葉を吐くようになる。
「高嶋津め、呪われろ!呪われろ!!」
そして父は首をくくり、ひとりになった栄一には、父の憎悪と呪いの言葉だけが残された。
長じて弁護士になった栄一は、ある人物の情報を手に入れるため窃盗犯として拘置所にいた桐谷 ヤエ子に接見し、言葉で誘導して意のままに情報を引き出していた。
今回のコメディシーンピックアップ・敏恵にせんべいを勧めるドクター
ドクターと菊乃の元にやってきた敏恵は、整形を依頼して問診を受ける。
菊乃の予想どおり、敏恵はハナに復讐するために整形を望んでいたのだった。
恐ろしい、目の前で復讐の連鎖が起こってしまっている・・・菊乃はハナのために、ドクターに引き受けないでほしいと祈っていた。
ハナに人生を破壊された、と憤る敏恵に対して、ドクターの行動は意外なものだった。
「食べるか?」
いきなり煎餅を出して、敏恵に勧めるドクターに(「なぜ!?どうして今煎餅なの、先生!?」)と内心、菊乃が全力でツッコミを入れる。
「美醜の大地」第九話の感想
ちょっ、ドクター、煎餅ってナニ!?
思わず笑えるドクターの天然エピソードでした。菊乃さんの全力ツッコミも面白い!! この二人の絶妙な空気感がすごく好き♡
それにしても、記憶喪失レベルで人の顔と名前が覚えられないドクターは、菊乃さんがそばで仕える以前は一体どうやって生きていたんでしょうか。
優秀で忠実なナース・菊乃さんは元男性ということもあり、襲いかかる敏恵をあっさり食い止めます。
美人ナースなのに強くてかっこいい。
ドクターは敏恵の顔については「整形してやってもいいけど、時間はすごくかかるよー」といった雰囲気で、理由そのものは気に入った様子でした。
ドクターの判断基準ってきっと、『患者が整形後の人生をどう生きたいのか。どんな自分になりたいのか』を知りたいんだと思うんですよね。
そしてそれが良いか悪いかじゃなくて、興味深いか興味ないか、のどちらか。
敏恵は醜い顔になったことで、大昔の醜かったハナの気持ちを少しでも想像できれば思いやることができるのに。
心優しい菊乃さんが心配していましたが、復讐の連鎖は止まりそうもありません。
今回、初登場の弁護士・深見栄一は、自称?言葉の呪術師的な人で、まるで暗示をかけるように話しかけ、相手を思い通りにして操ることができます。
ヤエ子が自決したのも、きっと彼のせいでしょうね。
幼いころに製紙会社の高嶋津に父が破滅させられ、母を奪い取られた栄一。
ということは、絢子の『異父兄』という可能性も出てきました。
最期まで高嶋津家を呪っていた父親の恨みと呪いを背負い、栄一は同じく高嶋津に憎しみを抱く市村ハナにたどり着きます。
大人になった栄一は、優しげなイケメンですが、目が笑ってなくてかなりヤバイ男。
ハナの復讐に協力を申し出るのか、それとも別の魂胆があるのか・・・新たな展開を迎える「美醜の大地」、ハナの復讐から目が離せません!!