美醜の大地ネタバレ結末

「美醜の大地」ネタバレ結末 第8話「翡翠の首飾り」

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「小石川 菜穂子」に生まれ変わり復讐を果たしていく市村ハナは、今回のターゲット・桐谷ヤエ子には顔を見られたため「ハナ」として近づきます。

仕方なくいじめに加担していただけ、と言って「あの頃はごめんね」と心無い謝罪で終わらせようとしたヤエ子を、ハナが許すはずもなく・・・

 

「他人なんかどうでもいい。私だけが幸せならそれで」という自己中な女であり、「盗人」というトンデモな顔をもっていたヤエ子への鮮やかな復讐劇が始まります。

さらに、その裏でラスボス・高嶋津絢子と手を組んだフランケン女・大塚 敏恵がドクターの元を訪れる、という衝撃展開も! 毎回ワクワクさせてくれる「美醜の大地」の最新話、ネタバレ行ってみましょう!

 

作品名:「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」

作者:藤森治見

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「美醜の大地」第八話「翡翠の首飾り」あらすじとネタバレ

私さえ幸せなら他人は不幸でいいという女

 

ヤエ子の人生の理想は「幸せ」でいることだった。

目立つ人気者である必要はない、けれどもめごとには巻き込まれたくないし、誰かがいじめられて不幸でもどうでもいい。

「私の毎日が幸せであれば」

だから、女学校時代にハナがいじめられても、知らんぷりをしていた。

 

縫製学校での挫折

 

樺太を出たあと、室蘭女子縫製学校へ入ったヤエ子は、ここで優秀な成績をとって立派なデパートで雇ってもらおうと希望に燃えていた。

「私のつくった服を、街中の女性が着て歩く。
ライバルには絶対に負けられない!」

お互いに頑張ろうね、と笑顔の裏で同級生に対するライバル心だけは高まっていった。

 

頑張れば華やかな人生が待っている・・・そう信じていたのに母親からの電話で、その夢は終わった。

「え? 学校をやめろって!?」

父親が漁の最中に卒中になり、学費を出してやれないという母親からの知らせを受け、学校をやめて水産加工場で働くことになる。

 

どん底でライバルに嫉妬する

 

加工場での仕事は、ヤエ子にとって耐え難いほどにみじめだった。

生臭い匂いがしみつき、きれいだった手がみるみる荒れ果てていく。

 

憧れていたデパートで婦人服売り場を見ていたある日、ヤエ子は縫製学校のライバル・志乃がそこに就職したと知る。

「どうこれ? 私が仕立てたのよ」

自分が夢に見ていたポジションを、あっさり手に入れていた幸せそうなライバルの姿に嫉妬が隠せなくなる。

 

「すごく妬ましい」

今の生活は食べるのがやっとで、服を買うどころか布地すら買えない。

何もかもうまくいかず、惨めで「幸せ」とは程遠いわたし・・・ヤエ子は「普通」にすらなれない自分に心底苦しんでいた。

 

空き巣になるヤエ子

 

重たい気持ちを抱えて、ふらふらと街をさまようヤエ子は、紳士とぶつかってしまった。

その男性は財布を落としたことにも気づかず去ってしまい、ヤエ子は大金が入った分厚い財布を自分のものにしてしまう。

 

「私はなんてことを。返さなきゃ、早く警察に」

それは、ヤエ子の最後の良心の声だった。

 

しかし、ヤエ子が選んだのは欲望のままに生きる生活であった。

金の力でデパートでライバルに仕立てさせた美しい服を着て、街角で素敵な男性と恋に落ち、結婚の約束もした。

「華やかな自分」を演じるためにもっとお金が必要、とヤエ子は空き家に忍び込み、他人の家のタンスを漁って盗みを働くようになる。

 

妖しく光るハナの瞳

 

この幸せを逃してなるものか、とヤエ子は空き巣を繰り返していた。

表向きは「実家の仕送りが再開した」と言い訳して、贅沢をしている。

 

婚約者は医者だし、「幸せ」は約束されているようなものだった。

喫茶店でヤエ子はハナに自分の幸せを見せびらかし、ハナに「素敵な服ね」と褒められて上機嫌になる。

 

さりげなく「今どこに勤めているの?」とヤエ子はハナに探りをいれたが、親戚の家に厄介になっていると答えるハナに「じゃあ金は持ってなさそうね」と、見切りをつけた。

ヤエ子は喫茶店に来ていたおばあちゃんがつけていた、大きな翡翠の腕輪とネックレスの話を聞いて物欲しそうに耳を澄ませる。

そして、そんなヤエ子をハナは見逃さなかった。

 

白川と絢子様のいつもの

 

場面変わって、絢子の屋敷。敏恵を見送った絢子に、白川が「ねえ絢子さん、最近よく訪ねてくる彼女は誰?」と無邪気に尋ねてきた。

「知り合い。それだけよ」

必要最低限のことしか答えない絢子。白川は調子に乗って絢子の髪に触ってきた。

「あなたはどうしていつも黒や白の服しか着ないのかな?
もっと鮮やかな色・・・たとえば血の滴るような赤とか・・・」

 

全部言い終わる前に、絢子はその手を振り払い、氷点下の目で白川を見下した。

「誰が勝手に触れていいと言ったの?」

「ああ、あ・・絢子様! 申し訳ありません!! お許しを! 絢子様ああああ」

「反省なさい」

虫けらを見るような目の絢子。

 

そして、許しを請いながらも悦びにふるえる白川。

ムチとロウソクのある地下室で、白川と絢子の異常なやりとりが続いていた。

 

記者・綿貫サイド

 

月刊道民の記者・綿貫は、市村ハナに関わった人物に連絡をしていた。

顔面がストーブで焼けた教師・常岡、結婚詐欺師に騙されたという百子の足取りを追って、事態は想像以上に深刻だと考える。

「市村ハナの復讐の被害者」は、これからもっと増えるだろう。

 

そして、彼女には少なくとも一人以上の協力者がいる。

彼女自身のためにも、やめさせなくては・・・記者としての使命感から、綿貫は必死にハナの行方を探していた。

 

泥棒として逮捕されるヤエ子

 

目をつけていた老婦人の家に忍び込み、まんまと翡翠の腕輪とネックレスを盗み出したヤエ子。

婚約者が自分を紹介してくれるから、と関係者を呼んだホテルの会食に招待され、とっておきのドレスを用意して喜ぶ。

 

ハナはそのドレスを見ながら「何か大きめな石のネックレスがあればよさそう・・・たとえば翡翠とかの」と匂わせ、ヤエ子は盗んだ翡翠のネックレスを身に着けて婚約者のもとに出かけた。

 

だが、待っていたのは警察だった。

「あれです!おまわりさん!!
あの女のつけてるネックレスが盗まれたわたしのものです!!」

 

老婦人に糾弾され、逮捕されてしまうヤエ子は、ハナが教えたのだと知った。

「わたし、そんなにあなたに恨まれていたの?」

直接いじめたわけではなかったのに、なぜ・・・

 

つかみかけてきた「幸せ」が一瞬で崩れ、ヤエ子は絶望して牢屋で自決してしまった。

そのころ、ドクター・内田のもとにひとりの女性が訪ねてきた。

菊乃が後ずさりするほど、ツギハギの崩れた容貌・・・それはハナに逆リベンジを誓った敏恵だった。

 

「美醜の大地」第八話の感想

 

ヤエ子は蓋を開けてみたら、かなりヤバイ女でした。

手癖が悪い、というかひどい盗癖をバラされ、婚約者にも「そんな人だったなんて・・・」とドン引きされていました。

「幸せ」になろうとして欲望のままに突っ走った結果、何もかも失ってしまいます。

 

表面上はおとなしい、長いものには巻かれろ的な女でしたが「自分が幸せになるためには誰が犠牲になってもいい」という考え方の持ち主。

女学校時代に積極的にいじめはしなかったものの、ハナにとっては許せなかったんでしょうね。

でも、ハナが復讐をしなくても、いつか悪事がバレたんじゃないのかしら。

 

とはいえ『いじめを見て見ぬふりをしてしまうこと』は、『自分はいい人。少なくとも悪人じゃない』と思っている普通の人もやってしまいがちなことで、ヤエ子への徹底した復讐を見てしまうと『いじめられた側の恨みは深い』のだなあと。

自分にもそんな記憶はなかっただろうか、と反省してしまいます。

ヤエ子が牢屋で首をくくったのは、ちょっとかわいそうだったかな。

 

今回、サービスシーンとして変態要員・白川と絢子様の奇妙な夫婦生活(正式にはまだ夫婦ではないけど)が入っていました。

絢子様の、冷然とした「この虫けらめ!」と見下すような眼差しに、白川ならずともファンが増えている予感。

 

白川にとって、絢子様のアレは「お仕置き」ではなく「ご褒美」なのです。

眉間にシワを寄せて心から汚らわしい、と白川を睨みつける絢子お嬢様の「あの顔」は必見です!

 

順調に見えるハナの復讐ですが、ドクターの元にやってきたフランケン・敏恵の動きが気になります。

天才整形外科医・内田のところにきたということは、敏恵もまた美しい顔になって逆リベンジをしてやろうという魂胆でしょうか。

ドクターは手術する「動機」を大事にする人ですから、頼まれたらやってしまいそうですよね。

 

「美醜の大地」、連載は隔月から毎月連載になったっぽいので、来月また新しいお話が読めそうです。

藤森治見先生、応援してま〜す(๑´∀`๑)_尸゛

第9話「追跡者たち」ネタバレへ

バリュコマ

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