「美醜の大地」第47話は・・・なんと、ドクター内田の過去と「菜穂子」の秘密に迫る!
ドクターがハナに授けた「この世で最高の美女の顔」の持ち主である「菜穂子」の哀しい物語。
そして、ハナの整形の理由を教えてもらうために来た綿貫と、不思議ちゃん?が入っているドクターが案外意気投合!?
控えめながらも、いつもドクターを優しく見守る菊乃さんの深い愛・・・♡
今回も、リアルに胸に迫るお話が待っています!
「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」第47話ネタバレ
綿貫をわりと気に入ったらしいドクター・内田
ハナを整形した闇医者である、ドクター内田の診療所を探し当てた綿貫。
「ハナが整形を望んだ理由」
を尋ねる綿貫に対して、「いつもの質問」をしたドクター。
「その答え」が気に入ったドクターは、ハナに与えた「最高の美女の顔」である「菜穂子」について語りだす。
幼いころから容姿端麗で賢い子供だったドクター
華族の母、大名の御典医という医師の家系の長男として生まれたドクター・内田は、幼いころから優秀であった。
しかし・・・
両親は不仲で家庭は崩壊。
田舎で彼を実質、面倒見て育ててくれたのは「ねえや」である「菜穂子」だった。
優しく、美しいゆえに起こった「菜穂子」の悲劇
貧しい家の出身ながら、人目を引く美貌ゆえに男たちからはいやらしい目で見られ、女たちからは嫉妬を受ける日々の菜穂子。
美しく優しい菜穂子は、「坊っちゃん」と子供だったドクターをかわいがった。
「大好きなねえや」のために、幼馴染の青年からくる手紙を、代わって読んであげていたが・・・
青年から来た新しい手紙には、信じられない内容が。
「他の女と結婚する」・・・うちのめされた菜穂子は飛び出し、かねてから菜穂子を狙っていた男たちの魔の手が襲いかかり、悲劇が起こる。
「生まれ変わりたい」優しく弱い女の「願い」を叶えるための「整形」
美しく、優しく、そして「弱い」ひとだった菜穂子の最後の願い。
「こんな弱い自分じゃない。別の人間に生まれ変わりたい」
ドクターは幼くても、その賢さで菜穂子の人生を襲った哀しみをすべて理解し、「弱さ」を抱えたまま逝ってしまった「唯一の家族」を忘れられなかった。
大人になり、外科医になってドイツ留学をして一流の腕をもつ医者となっても・・・
そしてある日やってきたのが、「強い心」を持ち、「生まれ変わりたい」と願う「市村ハナ」だったのだ。
第47話の見どころ!ミステリアスなドクター・内田を見守るナース・菊乃の優しい目線
今回のお話はドクターの知られざる過去のお話であり、「この世で一番美しい顔」(とドクターが思っている)女性・「菜穂子」の物語でもあります。
でも、菊乃ファン目線で読むと、もう!
菊乃さんの温かい目線がドクターを包み、「早く菊乃さんの深い愛に気づいてよ、ドクター!」と、テンションあがりまくりな内容になっています。
ああ・・・可憐すぎる菊乃さん♡
「今夜の夕食はドクターの好物にしましょう」【菊乃さんの笑顔が貴い】とか、「少しだけ彼を知ることができた」と。
不思議ちゃん入っていて誰にも理解できないドクターの心の内側を無理にこじ開けようとせず、ひたすらそばで見守る慈愛あふれる菊乃さんの魅力が満載です!
「美醜の大地」第47話 感想
じゅうごーでねえやぁはー♪ (ハッ、ヤバい! ◯スラックがやってきてしまう〜〜っ!!冗談です!!)
子供の頃のドクター、めっちゃ賢そうでかわいい子でしたね〜!
しかも、大好きなねえやに「幼馴染の男と幸せになってほしい」と願える、いい子(泣)
医者としては一流で、しかもいいところのお坊ちゃんでもあるドクター・内田胤篤。
孤高でミステリアスな雰囲気(に見せかけて、実は菊乃さんがいないと日常が困難なほどの生活無能力者)のドクターでしたが、こんな過去があったとは。
「菜穂子」の正体は例のお墓のこともあって、鶴田との恋のライバル的な想像をしていましたが、ドクターにとっては「家族同然の、ねえや」というポジションで、初恋のひと、と言ってもいいのかな。
菜穂子の美しさは、彼女にとってむしろ「災い」を呼び寄せるものであり、美しすぎる女に生まれるということは諸刃の剣でもあるんだ・・・と思わせられる内容でした。
ふと、思ったんですが、「菜穂子の幼馴染」ってひょっとして・・・鶴田なのかしらん。
でないと、お墓にわざわざやってきた説明がつかないけれども、(以下の記事を参照)そうだと仮定すると、あの「結婚話」の手紙は嘘で、そのあと鶴田は与太者の道に・・・
参照記事・ドクター&鶴田、墓参りの謎
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ドクター&鶴田 雪の中の墓参り
深見 栄一と会うために男装をした菊乃が・・・百子に見つかって襲われる!? 最も恐れていた事態が起こり、菊乃さんが大ピンチに陥りますが・・・ そして、ドクターが訪れた墓に刻まれた名前「木崎 ...
菊乃さんも言っていたけれども、あえてドクターが闇医者として「整形」する人間を選んでいる(ドクターは必ず整形を施す人間に対して、「理由」を問う)のは、幼い頃に救えなかった「菜穂子」に対する贖罪であり、自責の念から始めたことなのかなー、と思いました。
非業の最期を遂げた菜穂子の、最後の願いを言葉にするとしたら、こんな内容でしょうか。
「自分があまりに弱い人間だったから、周囲から虐げられるままに抗うこともできず、奪われるだけの人生を送ってしまった。
だから、つぎはきっと『強い』人間に生まれ変わりたい」
ドクターはある種の代償行為として、「整形」という手段で「生まれ変わって強くなりたい」という人々を助けているんでしょうね。
弱い人間。
弱くて、優しくて抵抗できず、だからずるい人間たちにいつも蔑まれ、奪われる側にいる哀しい人たちを「救えれば」、弱さに苦しんで逝ってしまった菜穂子を救えたような気持ちになれる。
そして、「市村ハナ」の中に「菜穂子が憧れたような強さ」を見出したドクターは、「最高の美女の顔」を与えた、というわけで。
ここまでの物語のつながりを見てきて、ドーン、とすべてがつながったというか、すごく感動しました。
ハナと菜穂子に共通するのは「優しさ」でありながら、「自分自身の弱さ」でつぶれてしまった菜穂子と、「弱さを捨てて強くあろうとする」ハナ、というまさにバトンタッチで生まれ変わったような女たちの生き様が描かれているわけです。
今回のお話は、本当に自分の中でのブックマークにしておきたい内容でした。
泥沼の中であがきながらも、美しく咲く蓮の花のような強さをもつハナが、「菜穂子」の美しさを武器に雄々しく生きることで彼女への「供養」になればいいな・・・と思います。
来月は加也ねーさんの乱入で、早くも波乱の予感!?
ドクターと菊乃さんの、ほのぼの夕食まったりトークが読みたかったのに!(嘘)
みなさま、夏バテを乗り越えて来月も「美醜の大地」を読んで応援しましょう!!