藤森治見先生の「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」39話、見なきゃヤバイです!!
亡きサチへの愛のために、進司くんをさらってしまう森哉。
池内が「敏恵の元旦那」だと知った、妖女・百子の百面相。
母のことを知った進司くんが「闇落ち」寸前に。
そして・・・とうとう綿貫が「ハナの正体」にたどり着く!?
中身盛りだくさんな39話になっておりますので、あらすじチェック後にあなた自身でチェキラ!
「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」第39話ネタバレ
孤児院から進司くんを誘拐した森哉の回想
つくし苑から進司を連れ去るようにして引っ張り出した森哉。
そして進司に「残酷な真実」を告げる。
「うそだ!ぼくは信じない!」
と、進司は森哉を拒否し、走り去ってしまう。
森哉は「母の死を確かめず、姉の言うままに村から逃げ出した子供の自分」を思い出して、追いかけられない。
池内、敏恵の元旦那という経歴のおかげで命が助かる
男を誘い込んでは農薬を飲ませて金品を奪う女だと知らず、百子についてきてしまった池内。
さみしく哀れな身の上話にほだされ、キャッキャウフフを楽しんだあとに・・・
始末されるはずだった池内だが、彼が「敏恵の元旦那」と知り、百子はしばらく生かしておくことに。
癒やしの菊乃さん、油断してうっかり電話で栄一に接触
ハナと温泉旅行を楽しみ、うっかり油断していた菊乃は、相手を確かめなかったため鶴田ではなく栄一と話してしまう。
「整形」「ドクター」のことを知っている人間は、ハナと鶴田だけでいい。
菊乃は栄一が「今後の脅威」か見極めることにする。
今回のお話のハイライト・綿貫がハナの正体にたどり着く!
母を探し求めて泣いて探し回る進司くんに、「醜女の面」のハナが心を痛めながら涙を流したことで「市村ハナ」の正体がバレるきっかけに!
優しさ、人間らしさ、憐憫の感情を持つからこそ、弱点をさらしてしまう復讐者・ハナ。
綿貫は一体、真実をどう受けとめるのか!?
「美醜の大地」第39話 感想
いやー、むしろ綿貫さぁ・・・
ほんっとに今まで、まったく「市村 ハナ=小石川 菜穂子」にピンとくることなかったのかいな、と思ったんですが。
この鈍さこそが綿貫とも言えるし、いい意味でホッとできる存在なのかも。
(あんまり鋭すぎる人って、そばにいると不安な気持ちになるし)
この日が来るのはわかっていましたけれども、進司くんがとうとう「残酷な真実」を知ってしまいました。
このまま事実を知らないままでいることもかわいそうですけれども、やっぱり普通の亡くなり方ではなく、何者かによって残虐に手にかけられた、とわかれば幼い心にも「復讐」が思い浮かぶもの。
進司くんが闇落ちしないように、誰かが心のケアをしてあげなければいけないのに、森哉では正直、力不足か・・・
事実を告白するときも、思い切りストレートに言い過ぎだし、傷ついた子供への包容力を求めるのも「ばらし屋」には酷かと。
森哉自身、幼い頃に母を失った経験があり、大人になってからもそのトラウマを抱えている状態で、まずは自分の心と向き合って「姉」のことを盲信している不安定さもなんとかしないとね。
てか、カヤって絶対、なにか母親に対してやらかして、嘘ついて森哉を連れ出した感があります。
んで。
百子ぉ〜〜〜!
あの、鶏ガラ干物ミイラ女状態から、よくこれほどまでにキラキラみずみずしい美女に復活できたもんだなあ、と。
マジでバンパイア並みに、男たちの精気を吸い取って若返っているのかも。
ヘタをすると、ラスボス・絢子よりもヤバイ女です。
とりあえず、池内を生かしておいたのは、ひとえに「この男をゲットしておけば、あたしは敏恵よりも上」という、樺太女学校時代の序列をいまだにひきずった判断からでしたが。
学生時代の記憶って、大人になってからもずいぶん影響するもんだなあと思えました。
「あのころのわたしは、『敏恵より下』。今は『上』」
魔女のように、ヒヒヒ、と笑っているのにも気づかず、中途半端にいい人ぶっている池内のまぬけっぷりが対比としておもしろい内容でした。
自分の命が風前の灯火とも知らず、グースカと眠る池内。
さしあたり、百子は「きょういちろうさん」ハントを一時停止しているっぽいので、菊乃さんの身の安全のためにも、ぜひそのままでオナシャス!
あとあと。
綿貫に正体がバレたと知ったら、ハナは一体どうするのかも気になります。
復讐のために、知られてはならない情報ですし、普通なら「綿貫の始末」を考えなくっちゃいけないですが、ハナの性格からしてそれはしないだろうし。
そもそも「小石川 菜穂子」として、いい思い出や関係性があったわけで、綿貫を騙していたことにもなるから複雑な気分ですね・・・
「知られたくなかった」と、繊細なハナのハートが、ズキッとしてしまうんじゃないかしら。
先月あたりから、ハナが一皮剥けたような雰囲気が漂っているので、今後の展開がもっとおもしろくなっていきそうですね。
最近だいぶ寒くなってきたので、作者さまも、読者のみなさまも風邪に気をつけてお過ごしください!
(管理人はさっそく、風邪引いちゃいました!)
ではでは〜