屋敷が爆破され、ハナたちに見つからないように潜伏中の絢子&清二郎。
そこから垣間見える、絢子お嬢様の『不気味な生い立ち』とは・・・?
「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」の30話では、敏恵に見つかったサチの『覚悟』と、暗い呪いに満ちた『高嶋津家』に囚われた絢子、そして『原点』に立ち返ろうとする綿貫の姿が描かれています。
「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」第30話ネタバレ
生きなおそうとしても敏恵に邪魔されるサチ
「つくし苑」で進司の無事を確かめ、これからは息子のためにもけじめをつけ、出頭しようとしていた矢先・・・
サチは敏恵に見つかってしまった。
裏切れば、息子に危害を加えると脅す敏恵。
警察への出頭をあきらめ、敏恵の言いなりになるサチだったが、その表情には『ある覚悟』が見えていた。
高嶋津家の不気味さに気づく清二郎
退屈な潜伏生活の中で、清二郎はふと絢子との縁談が決まったあと、二度と『高嶋津家』の親族に会わなかったと思い返す。
屋敷が爆破されたにもかかわらず、誰も駆けつけてこなかった『高嶋津家』の人間。
そして、『籠』である屋敷が焼け落ちて嬉しいと言った絢子・・・
なにかがおかしい、と感じた清二郎は加也に絢子の家族にまつわる情報の調査を命じる。
「焼き芋」のおかげでヒントを得る綿貫
この事件に関して、自分はもう何もできないのではないか、と無力感に悩まされる綿貫。
煮詰まっていた綿貫に差し入れられた「焼き芋」・・・をくるんでいた「新聞紙」。
偶然そこにあった「小石川菜穂子」に関する情報を手に入れ、『原点』に立ち返るべく動き出す。
ハナが向かった「見ておきたい場所」とは?
今回、ハナが超キレー♡
潮風を受け、長い黒髪をたなびかせるハナが素敵で、「最後の決戦」にいどもうとするハナが「見ておきたい場所」が気になりました。
まわりを海で囲まれた、崖の上に立つお屋敷。(BJの屋敷っぽい雰囲気)
命をかけて復讐に生きるハナが最後に見ておきたい場所、と言えばやはり樺太でしょうか。
絵の雰囲気から絶海の孤島みたいな様子だったので、思い出深い「はじまりの場所」のはずです。
だとすると、お屋敷みたいなのは樺太女学校ですかね。
絢子一味から壮絶ないじめを受け、家族を失い、復讐にすべてを捧げる現在に至ったいわば『原点』の場所へ。
次回になるまで、わかんないですけど・・・
「美醜の大地」第30話 感想
ようやっと、綿貫が「小石川菜穂子」の正体にたどりついてくれそう。
それにしても、「焼き芋の紙」で事件解決の糸口をみつけるあたり、綿貫って運がいいんですね(笑)
寝ても覚めても「事件」のことばかり考えていたから、引き寄せで情報が集まってきたのかもしれません。
神視点で読んでる読者からすると、「ちょっとぉ〜、なんでまだ菜穂子がハナだって気づかないの〜!!」っとやきもきしてしまいますが、灯台下暗しすぎて気づけないのかしらん。
でも、菜穂子のあの「美しい顔」がニセモノで、「小石川菜穂子」も偽名だとわかったとき、綿貫がどんな反応をするのか。
「市村ハナ」を犯罪者として糾弾するのか、それともハナの悲しみと苦悩を知って理解者となるのか。
すでに「相原」という大事な友人の存在をうしなっていますし、引くに引けない状況ですよね。
あと。
絢子お嬢様のご実家である『高嶋津家』の不気味さがクローズアップされた今回。
そもそも、絢子お嬢様がなぜあんなにもサイコパスで常人に理解できない思考回路の持ち主に育ってしまったのか、というその原因の一端が見受けられます。
危ない目にあったのに「誰一人として心配しない」家族。
幼少のころから「家族が一度も会いにこない」屋敷でひとり育った絢子。
しかも、絢子は自分の屋敷を「籠」だと厭っていた。
結果として、ハナたちが「絢子の屋敷」を爆破したことで、絢子は「籠から解き放たれた」と喜んでいるわけで、「敵に塩を送った」状況なのかも。
復讐したつもりが、裏目に出てしまったんですかねえ。常人じゃないですから、爆破して喜んじゃうなんて。
ミステリアスすぎて、どうしても絢子お嬢様に目がいってしまいます。
もうひとつ。
サチは名前がひょっとして「幸」なのかもしれませんが、どうにも「不幸」の影から逃げられない運命のよう。
今までの自分を反省して、罪をつぐなって、まっとうな自分になって息子と生きなおそう。
やり直そうとした矢先に敏恵にキャッチされる、というアンラッキーさです。
しかも、アレですよね。
「不幸の元凶」敏恵をやっちまえ!と決意してる感じですよね。
この展開でくると「お亡くなりフラグ」が立ちそうなんですが、かわいそうすぎてそろそろ許したげて(T_T) と同情中。
新年早々、波乱ですね〜。
次回も正座待機。