醜女の面を被った市村ハナの前に現れた、謎の美形弁護士・深見栄一。
高嶋津家に一家離散させられた恨みから、絢子への復讐を手伝いたいとハナにオファーをかけてきますが・・・言葉で人を操る術に長けている自信満々の栄一が、あっさりフラレて天狗の鼻がポッキリ折れた!?
さらに、かつてハナの復讐により女郎屋に沈められた百子が、干からびた生ける屍女となって綿貫に襲いかかり貞操の危機に・・・というホラー展開もあるドキドキの第10話です。
「美醜の大地」第10話あらすじとネタバレ
ハナに接触してきた美形弁護士
美形弁護士・深見栄一はハナをずっと探していた、と告げた。
ハナは醜女の面をつけており、北海道には「市村ハナ」の顔を知る人間は同級生しかいない。
ハナは栄一が高嶋津絢子を追っており、絢子の裏の顔まで知っていることを察した。
復讐の手伝いを提案するもあっさり断られる
桐谷ヤエ子から情報を仕入れていた栄一にとって、この程度の推理はお手の物だった。
そして、言葉巧みに誘導すれば、この女を自分の「駒」に使える。
そんな下心をもって栄一はハナに善意に溢れた笑顔で復讐を手伝う、と提案した。
予想に反してハナに断られた栄一だったが、このことで逆にハナに惹かれ、不思議な気分になる。
恐怖!襲いかかる生ける屍女
一方、別海町を訪れた綿貫は、記者として小倉百子に会いに来ていた。
部屋に通されて待っていると、ふすまが開き、ズルズル、と畳の上を這うようにして向かってくる生ける屍のような女が出てきた。
到底、生きている人間とは思えないほどに骨と皮ばかりになった干物のような女を見て、腰を抜かした綿貫は動けない。
「お願い・・・きょういちろうさぁん」
「うわあああああああっ」
干物女が着物を脱いで襲いかかってきて、悲鳴をあげる綿貫。
その干物女は、小倉百子だった。
若い男を見ると「きょういちろう」と呼んで襲いかかるほどに頭がおかしくなってしまったのだった。
「美醜の大地」第10話の感想
栄一に対する、ハナの冷静な「嫌よ」のパンチが効いていました。
あの固まった栄一の笑顔。ハナを自分の駒として利用する気マンマンだったようですが、いきなり当てが外れて意外だったようです。
しかも、ハナに冷たくあしらわれたことで、彼の心の中で何か新しい扉が開いた様子が見られます。
ひょっとする恋の予感? この人はあんまり、顔の美醜が気にならないタイプに見えるし。
美形弁護士・深見栄一の存在も気になるところなんですが。
ミイラのように骨皮で干からびた百子のインパクトが強すぎて、それどころではありませんでした。
「貞子? いいえ、百子です」みたいな長い黒髪の女が床を這いずって向かってくる、あの登場シーンはすごかったです。
干からびた干物女になっているぶんだけ、貞子よりも怖かった・・・『ホラー漫画だったっけ、この作品?』って思うほど。
男性がこの場面を読んだら、絶対に悪夢でうなされそう。
干物女が突撃してきて「おねがーい♡」とぬぎぬぎですよ・・・
ハナの復讐の『顔面ジュージューの刑』もすごかったですが、この生ける屍女・百子も一生忘れられないレベルで衝撃的でした。
考えてみれば、百子って一番ひどい目にあわされていますよね。
女郎屋で地獄を見せられてのち、干物女に大変身ですから、さすがにカワイソウ。(もともとの百子は、結構かわいい女の子だった)
さて、最初は栄一のことを信頼できず、鼻であしらったハナなんですが結局は彼に頼ることになりそうです。
フランケン・敏恵によって復讐する側から、復讐される側に追い込まれるハナ。
お話が進むほどに面白くなってきているので、最新話が出たら速攻読んでます。来月が待ち遠しいです!!